資質の組み合わせ

【コーチング事例】「好き」と「得意」が真逆で辛い…自分の強みを活かして"本当にやりたい仕事"を見つける方法

こんにちわ、ワークショップデザイナーのKoppy♬こと小比類巻 大和(こひるいまき やまと)です。

今回は認定ワークショップデザイナーでギャラップ認定ストレングスコーチの私が「「好き」と「得意」が真逆で辛い…自分の強みを活かして"本当にやりたい仕事"を見つける方法」について解説していきますね。

記事要約

  • 自分の「当たり前」にこそ才能が隠れている:無意識に出てしまう思考や行動のクセ(資質)は、自分では当たり前すぎて才能だと気づきにくいものです。
  • 「得意」なはずなのに疲れる理由:才能も使いすぎると「暴走」してしまいます。自分の資質を理解し、適切にコントロールすることが、疲れず強みを活かす秘訣です。
  • 「好き」と「得意」を繋ぐ視点:一見バラバラに見える「やりたいこと」と「向いていること」も、過去の成功体験を深掘りし、視点を変えることで、あなただけのユニークなキャリアパスが見えてきます。

「好きなことを仕事にしたいけど、得意なことと違う…」

「今の仕事は向いていると思うけど、なぜかすごく疲れる…」

キャリアについて考え始めると、多くの人がこの「好き」と「得意」の板挟みという悩みにぶつかります。

先日、私のコーチングを受けてくださったNさんも、まさにそんな悩みを抱えていました。

彼女のストレングスファインダー®の結果は、資質の85%が「人間関係構築力」という、まさに人と関わる天才とも言える素晴らしいもの。 誰とでも分け隔てなく接し、相手の気持ちに寄り添い、一人ひとりの可能性を見つけて伸ばす才能に溢れていました。

しかし、Nさん自身は「人とずっと一緒にいると、どっと疲れてしまうんです」と語ります。 むしろ、一人で黙々と作業している方が好きだ、と。

「得意」なはずの対人関係で疲れを感じ、「好き」なのは全く逆の単独作業。この矛盾は、一体どこから来るのでしょうか?そして、彼女が本当にやりたい「アイデアを形にする仕事」 と、この類まれなる才能をどう結びつければ良いのでしょうか。

今回はNさんの事例を通して、多くの人が抱える「好き」と「得意」のギャップを埋め、自分だけの強みを見つけて活かすためのヒントをお届けします。

[ ストレングスファインダー®について ]

https://strenglow.pro/blog/2025-02-13-237/

なぜ自分の強みは見えないのか?-「才能」は無意識のクセだから

そもそも、なぜNさんのように素晴らしい才能を持っているのに、自分ではなかなか気づけないのでしょうか。

それは、ストレングスファインダー®で明らかになる「資質(=才能の原石)」が、本人が意識せずにやってしまう思考・感情・行動のクセだからです。

コーチングの中で私はよく「貧乏ゆすりみたいなものですよ」と説明します。 貧乏ゆすりをしている時、本人は無意識ですよね。人から「揺れてるよ」と指摘されて初めて気づく。才能もこれと全く同じです。

特に上位5つの資質は、あまりにも自然に、”勝手に”出てしまうため、自分ではそれが特別なことだとは認識しにくいのです。

Nさんの場合もそうでした。彼女の上位資質には「ポジティブ」がありましたが、「自分ではあまりポジティブだと思ったことがない」と言います。 しかし、周りの人からは「ポジティブだよね」と言われることがある、と。

これは、彼女の「ポジティブ」さが、自分自身(内側)ではなく、周りの人(外側)に向かって発動している証拠です。 自分を励ますのは苦手でも、人を元気づけるのは無意識にできてしまう。これもまた、自分では気づきにくい才能の一つの現れ方なのです。

「得意」なはずなのに疲れるのはなぜ?- 才能の"暴走"をコントロールする

では、本題の「得意なはずの対人関係で疲れてしまう」という矛盾について考えていきましょう。

Nさんの資質を見てみると、1位「適応性」、2位「共感性」と、特に強く影響しあう資質が並んでいます。

  • 適応性:その場の状況や相手に合わせて、自分を柔軟に変化させることができる才能。
  • 共感性:相手の感情をまるで自分のことのように感じ取ることができる才能。

この二つが上位にあると、無意識のうちに相手の期待に合わせて自分を適応させ、相手の感情をどんどん吸収してしまいます。 Nさんが「電車に乗っている人の顔を見るだけで、この人具合が悪いんじゃないかと想像して疲れてしまう」 と語っていたのは、まさにこの才能がコントロール不能な状態で"暴走"しているからなのです。

才能は、それだけでは強みになりません。それはあくまで「クセ」であり、原石です。

例えば、160kmの球を投げられるピッチャーが、3m先にいる子供にキャッチボールを頼まれた時、全力で投げたらどうなるでしょう? 素晴らしい才能も、コントロールできなければ、相手を傷つけ、自分も消耗させてしまう諸刃の剣になりかねません。

ストレングスコーチングの目的の一つは、この無意識の才能(クセ)を自覚し、状況に応じて出し入れをコントロールできるようにすること。自分の才能のスイッチを意識的に強弱の切り替えやON/OFFができるようになることで、初めて才能は消耗の源ではなく、人生を豊かにする「強み」になるのです。

「好き」と「得意」を繋ぐ、あなただけのキャリアの見つけ方

さて、Nさんの「好き」なこと、つまり「アイデアを形にする仕事」と、彼女の「得意」なこと、「人と関わる才能」をどう繋げていけば良いのでしょうか。

ここで重要になるのが、①視点の転換②成功体験の深掘りです。

①視点の転換:「モノのデザイン」から「関係性のデザイン」へ

Nさんは商品企画やデザインに興味を持っていました。 素晴らしい目標です。しかし、彼女の圧倒的な才能は「人間関係構築力」。そこで、視点を少し変えてみます。

「モノ」をデザインするだけでなく、「人と人の関係性」や「チームの体験」をデザインするという考え方です。

これは、私が専門とするワークショップデザインの領域に近いのですが、例えば、バラバラだったチームが一つの目標に向かって協力し始めるための”場”を企画したり、参加者全員が主役になれるようなイベントを設計したりする仕事です。

これもまた、ゼロから何かを創り出し、人の心を動かす、クリエイティブで「アイデアを形にする仕事」と言えるのではないでしょうか。

②成功体験の深掘り:あなたが最も輝いた瞬間は?

次に、Nさんに学生時代で最も「やりきった」と感じた成功体験を聞きました。

それは、所属していたサークル活動での経験でした。

当時、そのサークルは世代間の意見の対立でバラバラの状態でした。 Nさんは、まず後輩たちの不満や不安に「共感性」をもって耳を傾けました。
そして、このままではいけない、もっと良いチームになれるはずだという「未来志向」でビジョンを描きました。

彼女は持ち前の「調和性」(対立を避けたいという気持ち)と戦いながらも、チームを良くするという大きな目的のために、あえて先輩たちとの対話の場を設けました。

この行動は、まさに彼女の才能が組み合わさって発揮された瞬間でした。

  • 共感性で仲間の心を理解し、
  • 未来志向着想で理想のチームの姿を思い描き、
  • 成長促進の気持ちで後輩たちの可能性を信じ、
  • チーム全体の調和のために行動する。

これは、ただの思い出話ではありません。彼女が無意識に「チームという関係性」をデザインし、見事に「人の心を動かした」という成功体験なのです。

この分析を通して、Nさんは自分の「人と関わる才能」が、人を疲れさせるだけのものではなく、何かを創造し、ポジティブな変化を生み出すためのパワフルなエンジンであることに気づき始めました。

「好き」なことと「得意」なことが一見、真逆に見えても、諦める必要はありません。

あなたの過去の経験の中に、それらが美しく融合し、輝きを放った瞬間が必ず隠されています。それを見つけ出し、自分だけの「強み」として再定義することで、キャリアの可能性は無限に広がっていくのです。

まとめ

自分の才能は、あまりにも「当たり前」なクセだからこそ、自分一人ではなかなか気づけません。そして、その使い方を知らなければ、かえって自分を疲れさせてしまうこともあります。

もしあなたがNさんと同じように、「好き」と「得意」のギャップに悩んでいたり、自分の強みが分からずモヤモヤしていたりするなら、一度立ち止まって、客観的なツールと対話を通して自分を深く見つめ直してみてはいかがでしょうか。

あなたの「当たり前」に隠された才能に光を当て、それをコントロール可能な「強み」へと磨き上げていく。ストレングスコーチングは、そのための最も効果的な羅針盤となるはずです。

ぜひ、貴社の社内研修にもストレングスコーチングを取り入れてみられてはいかがでしょうか?

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