資質の組み合わせ

『やる気が続かない』は資質のせい?秋の停滞期を乗り切る強みの使い方

『やる気が続かない』は資質のせい?秋の停滞期を乗り切る強みの使い方

「やる気が続かない」のは自分の性格や資質のせいなのでしょうか

春に立てた目標も、夏を過ぎると少しずつ色あせてくる。秋に入ると朝の動き出しが重く感じられ、「また途中で止まってしまった」と自分を責めてしまう。そんな経験はないでしょうか。

「やる気が続かないのは、自分の資質が足りないからではないか」と考える方は少なくありません。しかし、クリフトンストレングス(旧称:ストレングスファインダー)の考え方では、やる気の波そのものを「欠陥」として捉えることはしません。大切なのは、自分の上位資質を理解し、その力が発揮されやすい形で日々の行動を組み立てることです。

この記事では、次のことを整理します。

  • やる気が続かない原因を「資質」の観点から見直す視点
  • 秋の停滞期に起きやすい状況と、その中での考え方
  • 上位資質を使って停滞期を乗り切る具体的な手順
  • 停滞期を「自分の強み」で支えるための日々の習慣

やる気が続かないとき、資質のせいとは限らない

クリフトンストレングスは、人の「才能の現れ方」を34の資質として整理したものです。資質は、思考や感じ方、行動のパターンを示すもので、「やる気があるかないか」を直接決めるものではありません。

また、やる気は環境・疲れ・睡眠・目標の立て方など、さまざまな要因で変動します。そのため、停滞を感じたときに「自分はダメだ」と結論づけるより、次の問いを立てる方が現実的です。

  • 今の仕事や生活は、自分の上位資質が活きる内容になっているか
  • 目標は自分の資質に合った形(達成の実感が得られる形)になっているか
  • 疲れや環境による一時的な落ち込みではないか

下位資質を「弱点の克服課題」にしない

診断結果の下位に出た資質を「直すべき弱み」と捉え、そこを鍛えようとすると、かえって消耗しやすくなります。クリフトンストレングスの立場は「弱みは、強みを使って管理する」というものです。停滞期に下位資質の部分で行き詰まりを感じたときは、無理に伸ばそうとするのではなく、上位資質やチームの他者の力を借りる、という発想に切り替えてみてください。

秋の停滞期に起きやすいこと

秋は、夏の勢いが落ち着き、年度後半の業務や生活リズムの変化が重なりやすい時期です。例えば次のような場面が挙げられます。

  • 9月:夏休み明けで仕事のペースを取り戻そうとするが、なかなか乗らない
  • 10月:中間の振り返りの時期にさしかかり、進捗の遅れが目立ち始める
  • 11月:年末に向けて、やるべきことは増えるのに気力が追いつかない

こうした時期には、「もっと頑張らなければ」と考えがちですが、まずは「何が自分を動かし、何が止めているのか」を見極めることが大切です。

停滞期を乗り切る強みの使い方:5つのステップ

ここからは、上位資質を活かして停滞期に対応する手順を紹介します。資質の名称は、クリフトンストレングスの公式な34資質に基づきます。

ステップ1:上位資質を「やる気のスイッチ」として確認する

まずは自分の上位資質を確認し、どの資質が日常の行動に現れているかを書き出します。たとえば次のような例があります。

  • 達成欲(Achiever)が上位にある人:小さくても「今日やったこと」を記録すると、前に進んでいる実感を得やすくなります。
  • 目標志向(Focus)が上位にある人:一度に多くを追わず、「今週の一つの目標」に絞ると集中が戻りやすくなります。
  • 責任感(Responsibility)が上位にある人:誰かとの約束を予定に組み込むと、行動の起点になりやすくなります。

ステップ2:停滞の「原因」を資質の視点で分けて考える

停滞を感じたら、次の3つに分けて書き出してみてください。

  1. 疲れや睡眠など、体の状態によるもの
  2. 目標や業務内容が自分の強みと合っていないもの
  3. 単に作業の始め方がわからないもの

2のケースでは、資質の使い方を変えることで改善する余地があります。例えば分析思考(Analytical)が上位の人が、根拠の見えない作業を続けて疲れている場合は、データで進捗を可視化する工夫が効果的です。

ステップ3:「始めやすさ」を活動的な資質で設計する

動き出しが重いときは、考えるよりも先に手を動かす仕組みをつくることが有効です。活発性(Activator)が上位の人であれば「まず5分だけ着手する」というルールが合うでしょう。規律性(Discipline)が上位にある人は、毎朝同じ時間に同じ作業を行うルーティンが、気分に左右されない土台になります。

ステップ4:他者の資質を借りて、一人で抱え込まない

停滞期は、つい一人で抱え込みがちです。ここで役立つのが、周囲の人の上位資質を理解し、補い合う視点です。

たとえば、自分が着想(Ideation)で新しい方向性を考えるのが得意でも、実行の段取りに行き詰まるなら、規律性や目標志向が上位にいる同僚に相談すると、前に進みやすくなります。逆に、相手の状況を察する共感性(Empathy)が上位の人と話すだけで、気持ちが整理されることもあります。

ステップ5:振り返りを「できたこと」中心に行う

停滞期には、自分の足りない点ばかりが目に入りがちです。週末などに「今週、自分の強みが発揮された場面」を3つ書き出す習慣をつけてみてください。自分の資質が実際にどう働いたかを確認することで、次の一歩が見えやすくなります。

停滞期を支える日々の習慣と具体的なシーン

ある会社員の例で考えてみましょう。仕事の進め方に悩んでいたAさんは、上位資質に最上志向(Maximizer)と収集心(Input)がありました。秋に入って「やる気が続かない」と感じた際、Aさんは次のように見直しました。

  • 全体の完成度を上げようとして手が止まっていたことに気づき、「まず80%で出す」というルールを導入
  • 業務に関する情報を集めるのが得意なので、先行事例を毎週1件だけ共有資料にまとめる
  • 進捗を週末に振り返り、仕上がった部分を記録する

このように、停滞の原因を資質の使い方の側面から見直すことで、気力に頼らずに行動を続けられる形へと変えていけます。ここでも大切なのは、資質を「直すもの」ではなく「使うもの」として捉えることです。

自己内省の時間を取り入れる

停滞期を乗り切るには、定期的に自分の状態を見つめ直す時間も役立ちます。秋の夜など、落ち着いた時間に内省(Intellection)を活かして、自分の働き方を振り返るのも一つの方法です。

ご自身で取り組める振り返りの方法を知りたい方は、5資質別『秋の夜長にやる自己内省ワーク』3分でできる振り返り法も参考になります。

また、診断結果をどのように日々の行動へつなげるかに迷う方は、ストレングスファインダーをやってみたけど『で、何すればいいの?』という人へ|最初の3ステップもご覧ください。

まとめ:やる気の波を「資質の使い方」で整える

「やる気が続かない」と感じたとき、それは必ずしも資質の欠陥ではありません。大切なのは次の3点です。

  • 上位資質を軸に、自分が動きやすい形を設計する
  • 停滞の原因を、体調・業務の合い性・始め方に分けて考える
  • 下位資質を克服の対象とせず、上位資質や周囲の力で補う

秋の停滞期は、自分の強みの使い方を見直す好機でもあります。今日できる小さな一歩から、無理なく始めてみてください。

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